声域を広げるということ
こんにちは!トレーナーの竹本です。
久々の音楽ブログです。
突き抜けるような高音の歌声に、魅力を感じる方も多いのではないでしょうか。
レッスンを受けてみようと思ったきっかけの多くに、『高い声を出したい』というものがあります。
声域(出せる声の音域)を広げることは、ボイストレーニングの大きな目標の一つでもあります。
特にポピュラーボーカルでは、皆さんがイメージするところの地声的な声の声域の拡大をしていきますが、これは誰もが手に入れられるものなのでしょうか?
答えは、YESです。
文章でその仕組みを説明するのはとても難しいのですが、人の声が出る仕組みそのものもそうであるように、声の高さが上下する仕組みも、老若男女問わず同じなのです。
声帯の長さ、薄さ、開き方、振動の仕方、それらが絶妙のバランスで動き、変化して、声の高さを変えていきます。
ただ困ったことに、これらは腕を動かすようには、自分の意思で動かせないのです。
理屈ではなく感覚で掴む部分も多く、それ故に様々な考え方やアプローチ、指導方法が乱立する結果になっているのです。
最終的にはどの方法でも『出せるようになればOK』なのかもしれません。
ですが、『自分に合っている方法なのか』はとても重要なことです。
その高さを出したことがない人にとって、それは新しい感覚の声です。
特に最初の頃は、本当にこれでいいの?と疑いたくなったり、こんなに楽でいいの?と拍子抜けしたり、裏声じゃないの?と不安になったりする人も、とても多いです。
ちなみに、低い声に関しては『持っている声帯の長さ・大きさで決まる』と言われます。
低域よりも高域の方が広げやすいというのも、定説通りにあると思います。
もちろん、生まれ持った声帯によるところは大きいのですが、低い声もある一定の高さまでは広げられる可能が高いので、諦めずにチャレンジすることをオススメします!
ただ、誰にでも広げることのできる声域ですが、『何のために声域を広げるのか?』ということを忘れてはいけません。
声域の広さが、必ずしも歌のうまさには繋がらないというのも事実です。
声域に余裕があれば、高さを気にせず様々な表現にチャレンジしやすくなるのも事実です。
声域を広げた先にある自分の歌を、イメージしてみましょう。どんなことをしてみたいですか?
今までの人生で経験したことのない声。
それがあなたの中にも眠っています。『出ない』のではなく『まだ出せていないだけ』なのです。
相性の良いトレーナーに巡りあって、あなたの可能性も広げてください!
最後にワンポイントアドバイス!
高い声を出すには吐く息の圧力(呼気圧)を高める必要があります。腹式呼吸であればその状態に持っていきやすくなります。腹式呼吸で『スー!』や『フー!』で強く息を吐き出せるように練習してみてください!
早速、高音トレーニングの準備をしていきましょう!
それでは次のブログでお会いしましょう!