ポピュラーヴォーカルとミュージカル
トレーナーの竹本です!
音楽ブログをお届けします。
レッスンには様々なジャンルの歌を希望する人たちが訪れます。
その中でも意外と多いのが『ミュージカル』。
『ミュージカルはクラシックをやった方がいいんじゃないの?』というのが多数派のような気がしますが、どう思いますか?
答えは、YESでありNOであり、です。
ひと言で『ミュージカル』といっても、演奏される楽曲は演目によって様々です。
オペラあり、ロックあり、ラテンあり、ジャズあり。楽曲によっての歌い方が求められます。
ミュージカルのトレーニング方法は、確立されていないという話もあります。日本と海外でも求められるものが違うでしょう。
そうであるなら、個人的にはポピュラーとクラシック、どちらの世界にも触れておくことをオススメします。
レッスンには『ずっとクラシックをやってきたのだけどミュージカルの歌を歌えるようになりたい』という生徒さんもよく訪れます。
そんな簡単には歌い方を変えられないよという声も聞こえてきそうですが、これが大抵の場合逆で、これまでの経験がとても役に立ち、ポピュラーヴォーカル寄りの発声を比較的早く身に付けられる人が多いです。共鳴のポイントや口腔内の形などを変えて、今までやってこなかったことをするわけですから、本人的には大変かもしれませんが。クラシックのトレーニングで培われたものが、確実に生きています。
逆に、ミュージカルの世界で言われる『ベルティング・ヴォイス』という声は、ポピューラーヴォーカルではよく耳にする声でもありますし、ポピューラーヴォーカルの発声を身に付けることは習得への近道になると思います。ポピューラーヴォーカルのトレーニングもミュージカルを目指す人たちにとって、大きなヒントや発見があるでしょう。
演目と歌唱スタイルがマッチする役者が配役されるといった話もあります。
決してあらゆるジャンルの楽曲歌いこなせなくてはいけない訳ではないのかもしれませんが、発声の視野が広がれば、それだけ表現方法も広がっていくのではないでしょうか。
自分の個性を生かしつつ、ジャンルの垣根を飛び越えて、歌い方や発想の引き出しを増やしていきましょう!
これは、ミュージカルに限らず、歌を学ぶ人全員に共通することかもしれませんね。
それでは次のブログでお会いしましょう!