歌の抑揚
トレーナーの竹本です!
音楽ブログをお届けします。
なんだか自分の歌が一本調子でつまらないと感じたことはありませんか?
トレーニングを積んでいくと『表現』や『抑揚』という課題にぶち当たります。
抑揚という言葉を辞書で調べると・・・
・話すときの音声や文章などで、調子を上げたり下げたりすること。イントネーション。「抑揚をつけて話す」「抑揚のある文」
・おさえたりあげたりすること。話す時や音楽、文章などで、調子を上げたり下げたりすること。高低。起伏。イントネーション。
・・・とあります。
一言で抑揚と言っても、歌の場合、音の高低、音量の強弱、短く切ったり伸ばしたりする音の長さなど様々です。
話す時とは違い、歌では音の高低はメロディの高低に沿っていくので、必然的に表現できます。(話す時の抑揚には高低の工夫が必要になってきそうですね)
では『脱・一本調子』を果たすためには何から始めれば良いのでしょうか?
最初にオススメなのは『音量の強弱』を工夫することです。声を大きくしたり小さくしたりすることは、初心者にも比較的わかりやすい方法です。
歌い出しは小さく、徐々に大きくしていき、サビを一番大きく歌う。これが定番。
特にサビの入り口の盛り上げは、とても大切ですよ!
慣れてきて、一曲を通して一番大きく盛り上げる場所がどこかを考えて歌えるようになると、一つレベルアップします!
その他にもメロディの上下に合わせて音量を変えてみるなど、音の強弱の付け方にも色々な発想があります。
声に強弱を付けるのが苦手という人は、発声練習も頑張りましょう!
このようなやり方は、音楽的でとても実践的。誰もが取り入れられる方法です。
他のやり方や考え方はないでしょうか?
歌には『歌詞』というものがあります。
“寂しい”という言葉は小さく優しく歌い、“前へ進め!”という言葉は大きく力強く歌う。
このように、歌詞の意味に合わせて声の大きさを変えるというやり方もあります。これは“言葉を音に乗せる”ヴォーカルという楽器独特の捉え方ですね。
歌詞を手がかりに、声の大きさを変えていくのも良い方法です。
その昔は『歌は語れ、セリフは歌え』なんて言葉もよく聞きましたが、実は恥ずかしさを捨てきれないと、なかなか難しいものです。
歌の世界の感情の起伏に合わせて強弱を付けるという高等テクニックもありますが、これはまた別の機会にお話ししましょう!
これでもほんの一部ですが、音の強弱だけでもたくさんのやり方や考え方があります。
最初にもお話ししたように、『抑揚』は音の強弱だけでありません。
音を短く切ったり伸ばしたり、滑らかに歌ったり、リズムに合わせてアクセントを付けたりなど、様々な方法を駆使して変化させていくことができます。
その方法は、千差万別、歌う人によって全く変わります。それが個性にも繋がっていくのです!
真似でも自分なりの方法でも、まずは挑戦してみましょう!
目指すのは『一本調子の歌』ではなく『メリハリのある歌』。
変化に富んでいて飽きさせない歌が、きっと聴く人の心をひきつけるでしょう!
それでは次のブログでお会いしましょう!