大切な声を守るために

トレーナーの竹本です!
本日も音楽ブログをお届けします。


10月になり、秋めいた日が増えてきた今日この頃。
朝晩の寒暖差、空気の乾燥などで、喉には徐々に厳しさも増す季節になってきました。

シンガーにとって大切な“喉”や“声”を守るためには、どんなことに気をつけながら生活していけば良いのでしょうか。
今回は代表的な3つを取り上げてみましょう!

イラスト@いらすとや

乾燥させない

秋〜冬の時期に特に気を付けなくてはいけないのが、“乾燥”
乾燥した状態で声を出すということは、声帯にとってはまるで硬いものを擦り合わせているようなもの。乾燥はとても痛めやすい環境を作ってしまいます。
潤いを常に保つために、どんなことができるでしょうか。

  • こまめに水などの水分を摂る
  • マスクをつける
  • 飴を舐める・ガムを噛む(唾液を分泌させる)
  • 部屋では加湿器を使用する
  • 扇風機などで風を顔に当てない ・・・など

暖房を使用するようになると室内の空気が更に乾燥します。特にエアコンの暖房は最恐です。加湿器を使用するなどして、部屋の湿度を上げるようにしましょう。
また、“空気の流れ”が顔に当たっていると喉を乾燥させてしまうので、エアコンやサーキュレーターなどの風向きに注意しましょう。


使い過ぎない

声帯結節や声帯結節ポリープなど声帯のトラブルの原因にもなるのが、“使い過ぎ”
いくら発声の良い人でも声帯の疲労は起きます。回復しきらない内に使い続けることは、とても危険なことなんです。
使い過ぎを防ぐために、どんなことができるでしょうか。

  • 長時間の練習はしない
  • こまめに休憩を入れながら練習する
  • 使いすぎた時は休ませる習慣を作る
  • 睡眠時間を長く取る(休ませる時間を作る)
  • バンド練習中、歌わなくていい時は休ませてもらう
  • 長電話や長話をしない ・・・など

長時間“喋る”ということも意外と喉には負担になります。特に電話はボソボソと話してしまい、良い発声も疎かになりがちです。学校や音楽教室の先生など長時間“喋る”仕事の人も注意が必要です。
また、いわゆる「カラオケポリープ」というものも、連続して歌って喉に負担をかけることが原因の1つでもあるので、“1曲歌ったら1曲分休む”といったような工夫が必要です。
究極は「使わないこと」です(笑)


風邪を引かない

秋〜冬、特に季節の変わり目のこの時期は朝晩の寒暖差も大きくなっていき、「喉が痛い」「喉がイガイガ」するなどコンディションの不調を訴える人が多くなります。レッスンでも段々お休みが増えていきます。
“風邪を引かない”ためにできることは、とても基本的なことですが・・・

  • 手洗い・うがいをする
  • 身体の疲れを溜めない
  • 早めに専門医の診察を受ける ・・・など

皆さん既に実践されていることだと思います。前述の“乾燥”を防ぐことも、とても大切です。
これ以外にも「身体を冷やさない」「睡眠を多く取る」「食事に気をつける」「お酒を飲み過ぎない」「適度な運動をする」など、健康的な生活習慣を心がけることも必要ですね・・・ドキッ。なかなか実践するのは難しいですが・・・(苦笑)

最近では“寒暖差アレルギー”という症状も言われるようになってきました。「風邪かな?花粉かな?」と思っても、ひょっとしたら違うかも?

もし体調を崩してしまったら「早めの病院」、これが一番です。


シンガーには「体調管理」が一番のお仕事。
これからとても神経を使う季節になっていきますが、

“天高く馬肥ゆる秋”

上手く体調管理をしながら、短い秋を満喫して、寒い冬も乗り切りましょうね!

それでは次のブログでお会いしましょう!