切っても切れない関係〜姿勢のお話〜
こんにちは!
トレーナーの竹本です。
前回は『呼吸』について触れていきました。
今日はその『呼吸』とは相思相愛、切っても切れない関係の『姿勢』についてお話ししていきましょう。
前々回でも「歌のトレーニングが、まずは呼吸のトレーニングから始まる」というお話をしましたが、それと同時にスタートするのが、正しい姿勢(基本姿勢)で立つ練習です。
何故、姿勢の練習も同時に始めるかというと、姿勢が良ければ良いほど、腹式呼吸の動きがよりスムーズに、より最大限の動きでできるようになるからです。
例えば、悪い姿勢の代表格をいくつかあげていきましょう。
- 猫背
- 反り腰(結果、お尻を突き出す)
- お腹を突き出す
- 首を前に出す
- 顎をあげる
などがあります。
この中でも注目したいのが、『反り腰』『お腹を突き出す』の体幹部に関わる箇所の問題です。
(『お尻を突き出す』は『反り腰』が原因です)
この体幹部の問題を解消するだけでも、腹式呼吸のお腹の周りの動きが大きく変わってきます。
皆さん、実際に少しやってみましょうか。
最初に壁に背中をつけてみましょう。
頭、肩甲骨、お尻、かかと、全てが自然に壁につくでしょうか?
頭がつかない人、あなたは『ストレートネック(スマホ首)』かもしれません。肩こり・首こりはありませんか?
腰と壁の間に手のひら1枚分以上の空間が空いてしまう人、あなたは『反り腰』です。腰痛持ちではありませんか?
お腹を突き出して立つ習慣がある人は、壁に腰をつけることがとても大変でしょう。普段使わない筋肉たちをヒシヒシと感じるはずです。筋肉たちがサボっていた証拠です!
ここでは特に腰と壁が間の空間に注目しましょう。腹式呼吸には、ここ(体幹部)がとても大きく関わってきます。
通常であれば『腰と壁の間に手のひら1枚分』ぐらいの空間の空き方が、人間の『自然な姿勢』と言われます。もし、大きく空間が空いているようなら、膝の力を緩め重心を落とすようにするだけでも、この空間は狭まり、自然な状態に近づきます。
『自然な姿勢』が作れると、頭、肩甲骨、お尻、かかと、全てが一直線に並ぶような姿勢になるのがわかりますか?一本筋の通った姿勢。これが呼吸を楽にしてくれる姿勢です。
特に、体幹部を正しい位置に持っていくことで、腹式呼吸をした時の動き方がまるで違ってきます!これは、弾き語りなどで座って歌う姿勢の時にも同じことが言えます。
『反り腰』や『お腹を突き出す』原因は、体幹部の筋力不足です。
運動で体幹を鍛える(体幹トレーニング)ことは、姿勢を安定させ→呼吸を安定させ→歌声を安定させてくれるでしょう。
さて、ここまでで気づいた人はいるでしょうか。
体幹部を意識しただけでも、猫背などの悪い姿勢も直っていませんか?
良い姿勢が良い呼吸に連動しているように、一箇所が直れば他の箇所も連動して直っていく。これが歌のトレーニングの面白いところでもあります。
身体の動きとは全てが『連動(リンク)している』というイメージを持っておきましょう!
ちなみに、
最近「ビールっ腹が気になる」というあなた!
それは、腹筋などの体幹の筋力が落ちている(結果、反り腰になる)からかもしれませんよ!
家でもできるプランクチャレンジがオススメです!今日から早速鍛えましょう!笑